プロバイオティクス微生物ビオメント

プロバイオティクス微生物ビオメント は生産を終了いたしました

食物連鎖を支える微生物ループ

一般によく知られている食物連鎖は、生産者である植物プランクトンから始まり、それを摂取する動物プランクトン、そして魚類へと続く生食連鎖を指しますが、近年ではもうひとつの食物連鎖として“微生物食物連鎖”が注目されています。
 

この食物連鎖では、生物の死骸や排泄物、微小鞭毛虫や繊毛虫などから排出される有機物、植物プランクトンや植物の光合成から生産される有機物、これらを分解する従属栄養細菌自体が生産者となるところから始まり、微小鞭毛虫や繊毛虫などにより摂取され、動物プランクトン、魚類へと続きます。
 
この食物連鎖を“微生物ループ”と呼んでいます。

この食物連鎖の中でもっとも重要な役割を示しているのが、生産者となる従属栄養細菌です。
これらの微生物をより豊富に確かに備えることで、水槽環境でも有用な働きを得ることが期待されます。

プロバイオティクスとは

プロバイオティクスとは生物にとって良い働きを持つ微生物(細菌)のことで、

生物の育成環境にはもちろんのこと、生物の皮膚や腸内にも強く関わり、生体の生理や免疫を司っています。
生体の健康維持には欠かせない要素、それがプロバイオティクスです。

ビオメントにはこれらのプロバイオティクスとしての細菌群が非常に多く含まれているため、ビオメントを摂取した生物は、その中から自分にあった細菌を取捨選択し、腸内細菌として効果的に取り込むことが可能となります。
 
また、生物に摂取されなかった細菌や排泄された細菌は、決して無駄になることなく、環境の生物相に働きかけ、効果的な環境維持に役立ちます。

ビオメントの製造方法

土壌や河川、海洋から採取した各微生物を、それぞれに適した複数の条件で高温培養したのち、さらに高温撹拌発酵にて二次培養しています。
 
そのため、嫌気性細菌は休眠状態で保持され、魚の腸内や嫌気環境での活動に備えます。

また、安全な培養基材を使用した高温培養だけでなく、農薬検査や重金属検査、マウスによるLD50検査(半数致死量)をおこない、より高い安全性を確保しています。

ビオメントに含まれる豊富な菌種

タンパク質分解菌、 脂質分解菌、 デンプン分解菌、窒素固定菌、 セルロース分解菌、 リグニン分解菌、脱窒菌、 亜硝酸菌、 硝酸菌、 メタン酸化菌、 酢酸菌、マンガン還元菌、 マンガン酸化菌、 鉄還元菌、鉄酸化菌、 硫黄細菌、 硫黄還元菌、その他の微生物(大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌は含まず)

水槽の立ち上げ、環境維持に

ビオメントにはアンモニアを分解する硝化菌も豊富に含まれているため、ビオメントを水槽の立ち上げ時に投与することで、濾過細菌を短期間に確実に活性させることが出来ます。
 
また、生体の代謝・排泄物の量に依存する一般のバクテリア剤とは異なり、ビオメントの各細菌は主成分であるオカラも有機物源として活動するため、生体の量に関係なくビオメント単独で立ち上げることができます。
 
また、立ち上げ後も定期的にビオメントを投与することで、偏りがちな生物相を適性に保つことができます。

鑑賞魚の健康維持に

ビオメントを魚へ経口摂取させることで、腸内細菌が最適化され、生理や免疫の適性化が促されます。
 
その結果、病気になり難い体質が築かれ、食欲増進と体力増強により、丈夫で健康な強い個体を育成することが出来ます。

プロバイオティクス微生物ビオメント/Bioment

  • 水槽の立ち上げには、水100リットルに対して付属のスプーンで一杯分のビオメントを1~2日おきに投与し、1ヶ月程度続けてください。
  • 水槽の立ち上げ後は、一週間に1回程度、付属のスプーンで一杯分のビオメントを投与すると効果的です(一ヶ月の最大投与量は10杯/100Lまで)。
    尚、魚への給餌と併用する場合は別途補充する必要はありません。
  • 通常の給餌と併用し、給餌量の約1~2%程度を混ぜて与えてください。